IRってなんだろう?ゼロから学ぶIR活動、今回はIRの目的についてです。
IRの目的
前回、会社は事業活動のためにお金を集める必要があることを説明しました。
お金を集める主な方法は「株」と「借金」でしたが、黙ってても株は売れるものでしょうか?親切な人が無条件でお金を貸してくれる?
あなたが投資家だったとして、どこの馬の骨とも分からない会社に大事なお金を預けますか?しないですよね。
そこでIR活動が必要になるのです。
「投資してもいいな~」と思わせる何かを投資家の皆さんに伝えるのです。
IRの究極的な目的は「お金を集める」ことなのです。
そのために、投資家と対話をするのがIR活動です。
投資家との対話
会社から投資家へ
ところで投資を呼び込むために何をつたえればよいのでしょう?
それは、会社の「現在」と「未来」です。
「現在」は会社の活動実績。結果ですね。皆様から預かったお金のおかげで、今会社は元気にやってます、とか今年はこんだけ儲けました、とか報告します。
投資家は財務諸表から会社の健康状態と成績を判断します。財務諸表については別記事で説明します。
「未来」は将来展望です。会社の輝ける未来を提示するのです。こんな事業をやってガンガン稼いでいきますよ、って。
投資家は現在よりも未来を重要視します。今元気でも、将来も末永く稼いでくれないと未来の分け前がもらえませんからね。昔ブイブイ言わせてたとしてもそれは過去の栄光です。今にもつぶれそうな会社には投資できません。
設立したばかりの会社なんかだとそもそも実績が無いですからね、この場合は特に未来が重要になります。
なので株主には「これだけ稼ぎました」という結果報告と、「これからはこれだけ稼げますよ」という将来の見通しの2つを説明するのが主な目的となります。
投資家から会社へ
株主は会社にいろいろな要望をぶつけてきます。
こんなことしたら儲かるんじゃない、もっと配当よこせ、僕の株高く買ってください、等々・・・これらを汲み取るのも大事な活動です。
株主にとって最も重要な対話の場は株主総会です。配当額など、会社の重要な決め事は株主総会で決定します。株主がNoと言ったら社長のクビだって飛びます。
まとめ
- IRとはお金を集めるために行うもの
- そのために投資家と対話をすること
次回
投資家ってどんな人たちなんだろう?次回は~株主について知ろう~です。