一部のアプリはユーザーアカウント制御(以下、UAC)が有効だと使用できない。以前の記事でUACを無効にする方法を紹介したが、今回はUACを有効にしたままでこれらアプリを使用するための方法を紹介する。
UACが有効だと使えないアプリとは
はっきりした基準は無いが、Windows7登場前のアプリに多い。Windows7対応を明記しているアプリは大丈夫だが、そうでないアプリは大抵使えない。UACの概念はWindows7で根付いたので(実装自体はVistaからされている)、それ以前は対応のしようがなかったのだろう。
UAC無効による弊害
UACを無効化する方法は以前の記事『UACを無効にしたまま運用する方法』を参照してほしい。
UACが無効だと以下弊害がある。
- ストアアプリが使用できない
- ビルトインアプリが使用できない(Edgeや電卓)
- 設定が使用できない(個人設定やディスプレイ設定)
かなり支障をきたすので、UACを有効化したままアプリを使用したいが。。。
UACを有効にしたままで旧来のアプリを使用する方法
アプリのインストール先フォルダを変更することでUAC有効のままで使用することができる。通常インストール先フォルダは『Program Files』『Program Files (x86)』だが、大抵のアプリはインストール先を変更できるので、これをCドライブ直下に変更してインストールすればOKだ。
それでも動かないアプリもある
上記インストール場所の変更でも使えないアプリがある。これらはUACを無効化するか、アプリの使用をあきらめるしかない。筆者の環境だとOracle10g Clientがそれだ。
OracleはデフォルトでCドライブ直下にインストールされるが、なぜかUACの制限が適用される。結果、以下のように各種設定ファイルを修正しようとするとエラーとなる。
ODBCでDB接続している場合もUACが有効だと機能しない。結局Oracle10gを使用する限りはUACを無効にするしか方法がなさそうである。なお、Windows7登場以降にリリースされたOracleであれば問題ない。Oracle12cで試したが、UAC有効でもちゃんと動作する。
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